続・ヘッド博士の頃のライブ


バンドスタイルではなく、打ち込みのバックトラックと
パーカッションとギター、ヴォーカルだけのヘッド博士のライブに対して、
プロデューサーの牧村氏はつぎのように述懐している。
















牧村
「ツアーでも完璧に裏切りたかったのかも。だからカラオケ使ったわけ。
しかもあれだけのノイズ。放っておいたらあれの倍のノイズを出していた。
少なくとも、人を不愉快にさせようと思っていたわけじゃなくて、それが正しいと思ってた。」

「ツアーの最初にはモニターから聞こえるのはただ轟音、
私には到底、音ではなくノイズそのもので。
流石にこの時はフリッパーズ・ギターに対し考え直すように申し入れたのです。」

「ブッとぶことが目的でそれを観客と共有できていて、
仮に反社会的行為であってもそのことを背負える覚悟の上の行動なら、
あえてノイズだけでもかまいませんでした。

しかし、どう考えても音楽の場でした。
違和感があったのは私だけだったのかもしれませんが、
このままで良いのだろうかと思ったことは事実です。」


ライターの小野島大氏はある記事で次のように語っている

小野島
「たかが1時間のステージをこなしたぐらいで
『のどの調子が悪い』だの『疲れた』だの泣き言を言ってるようじゃだめ。
PAの調子が無茶苦茶悪くて、ハウリングはがんがん。
なんだか濁ったような汚い音だったのは彼らの本意ではなかっただろう。

だがそれにしても、ギターと歌、もうちょっと上手くなってね。
あれは人前でお金をとって聞かせれるような水準じゃないよ。
技術ではなく方法論で勝負なのは分かるけど限度ってものがあるからね」


こんな批判的な記事は事務所やアーティスト本人たちが
雑誌への掲載をさせないものだが、フリッパーズは潔かった。

ツアーが嫌いとか、ライブが嫌いとか言われていたフリッパーズだけど
自分たちから、これまでの東名阪を拡大して、「札幌、福岡にもツアーをしたい」
という発案があったらしいのだが・・・。

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