生放送で和田アキコを怒らせた二人組み



1990年12月31日、レコード大賞ポップス・ロック部門の
最優秀アルバム・ニューアーチスト賞をフリッパーズが受賞。

いまだに語り草になっているこの日のフリッパーズ。

この年のレコ大は和田アキ子と板東英二が司会。
その板東がグループ名を「フリッパーズのギター」
紹介してしまい、電話インタビューで小山田はそれに悪ノリする。



アナウンサー1 「もしもし」
小山田 「フリッパーズのギターって言うんですけど」
アナウンサー1 「フリッパーズのギターさんですか?」

アナウンサー2 「ホントですか? お名前は?」
小山田 「あ、僕は、あの……」
アナウンサー1 「はい?」
小山田 「ドラムの小山田って言います

アッコ 「いきなりこういうニューアーティスト賞、最優秀アルバム賞をいただいたご感想は?」
小山田 「いや、もう当然ですね」
アッコ 「当然!?」

アッコ 「こういう賞をいただくと、次のアルバムの励みになるでしょ?」
小山田 「そうですねえ。 来年も、金の鳩賞をねらって、がんばります」
アッコ 「金の鳩賞! それは他局だというのに」
小山田 「あ、違うんですか」
アッコ 「はい。それは他局です」


やれやれ。(村上春樹風)


その後会場に到着し、和田アキコの隣でインタビューを
受ける二人は、恐れることなく受け答えをする。

アッコ 「今の心境はどうですか?」
小沢 「あ、うれしいです」
小山田 「『やったな』って」
小沢 「やったな」
小山田 「田舎のお母さんにも伝えたいな、と」
アッコ 「田舎、どこなんです?」
小山田 「いや、東京なんですけど(笑)」


問題はこの後。

リップシンク(口パク)ということで事前に
決められていたのだろうが、やる気なく歌う小山田は
マイクから口は離れるわ、歌に口の動きを合わせることもなく、
ギターも適当に弾いてる姿が平和な大晦日の日本に放送される。。。

歌が終わった直後に、和田アキコの「どうなってんのこれ?」と
怒った声をマイクが拾ってしまう。

いま考えるとこれはフリッパーズの、日本の音楽界に対する
正直な気持ちだったのかもしれませんね。。。

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