
1990年12月1日コンピレーション・アルバム「fab gear」発売
小沢 「これははっきり言ってフリッパーズが欲しいから作ったレコードなんですよ」
小山田 「売ってたら絶対買うよ」
小沢 「1枚買って9枚盗む(笑)」
小沢
「レコード会社からオムニバスやる気ないか?
って抽象的な形で話が来たときはあんまり気合い入んなくて。
で、夏に小山田がロンドン遊びに行ったときにルイ・フィリップに会って……」
小山田
「話をしたら面白い名前がポロポロあがって、そのうちメンツが充実して来て」
この「fab gear」がのちのトラットリア・レーベルにつながっていくのでした。
牧村
「デビューして1年少々、まだそれほど売れていない
フリッパーズ・ギターが『fab gear』というコンピを
作るなんていうことは普通はないことでして、
会社からも編成に待ったがかかりました。
[何でまだ結果を出してないうちに、しかも企画物にお金を使って』って。
でも僕は『1年経ったら分かりますから』って言ったんです。
日本のポップ、ロックは最初は洋楽の模倣から始めるけれど、
きちっと洋楽を聴くこと、知ることによって模倣ではなくなってくる。
模倣ではなくなった時に、果たしてオリジナルを
乗り越えられるかどうかまでは分からないけれど、
並立することは出来るだろう。
で、『fab gear』で何が重要だったのかと言えば、
その並立を先取りしたんです。
後にそれは例えばコーネリアス自身によって、
もっと明確に実証されることになります。
つまりワールドと相手も同時代に受け入れ始めた訳ですから」
フリッパーズはロリポップ・ソニック時代の
英詞曲「papa-boy & i」の日本語版で
アウトトラックになっていた「クラウディー」と
書き下ろしの新曲「ラブ・アンド・ドリーム ふたたび」の2曲収録。
他には、カジヒデキも在籍していた友達のバンドBRIDGEや
カヒミ・カリイと嶺川貴子(MAMINE KIRIE名義)の
ユニットFANCY FACE GROOVY NAMEなど。
ファンシーフェイスはフリッパーズの二人が作詞作曲、演奏まで手がけてます。
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