フリッパーズが活動していた同じ時期、
おじさま達が好きなビートルズやツェッペリン、ELOなどの王道のロックジャイアントを節操無く曲の下敷きにして、それでいて飄々とした歌詞で歌う奥田民生率いるユニコーンはバンドブームの渦中から出てきて、見た目の分かりやすさもありミーハーな音楽ファンにはもちろん、音楽評論家からもその音楽性を評価されていました。
「私は大人だからこのくらいの洒落は理解できるよ」という評論家の自尊心をくすぐっていたかどうかは分かりませんが一般人気も評論家人気もあったのがユニコーンでした。
インタビューでそんなユニコーンを引き合いに出されたフリッパーズは次のように茶化す。
小沢健二
「ユニコーンはサッカー部のキャプテンが作ったバンドだからねぇ(笑)
いや、サッカー部のキャプテン(奥田民生)がヘビメタのギタリスト(手島)とか集めて文化祭でどーんと受けてるバンド、という。まあ、そういうお気楽性? そういうので似てるっていう批評は成り立つんだけど……成り立つんだけど(笑)、
本当は違うんですよ。何故かっていうと僕らはサッカー部じゃなくて、やっぱりロック部なんですよ、恥ずかしいことに。僕ら自身は本当はロックの歴史の積み重ねの上にある人達なんですよ。僕らは積み重ねの上に居るんですよ。
でもフリッパーズ・ギターというバンドはもしかしたらその積み重ねの上にはないんですよ。やっぱり僕らはユニコーンと違って体育祭の時とかは階段の下でイジイジとギター弾いてたそういう人なんですよね。性なんですよ、ほんとに」
このフリッパーズの言葉に共感し、励まされた音楽好きは実は多かったんじゃないかな~と思います。
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