ZINE「SOMETHING ON MY MIND」情報まとめ

こちらは、ディスクガイドZINE「サムシング・オン・マイ・マインド」の販売情報をまとめておく記事になります。更新して出来るだけ最新の情報にするようにいたします。

※ZINE(ジン):リトルプレスと呼ばれたり、昔だとファンジンとか呼ばれている冊子のことです。

◆第2弾「渋谷系特集」



















【内容】
・渋谷系の系譜(渋谷系はどこから来たの?)
・渋谷系ディスクガイド(92−94年のコアを中心にその前後、関連作品を紹介しています)

・フィリップス・インタビュー(初期フリッパーズと同期のようなギターポップバンド。フリッパーズの2人の話やロリポップソニックの話も出てきます)

・ネオアコ、ギターポップ、シューゲイザーディスクガイド(渋谷系とは切り離しづらい日本のギターポップ全般を紹介)

・2010年代(渋谷系から20年後)のディスクガイド(ベテランの今の音や、若い魅力的なアーティストを紹介)


【SNS上のコメント】ありがとうございます!
-----------------------------------------------------------
このディスクガイド、ど真ん中だった。

情報量が多過ぎて処理しきれない

ずっと気になってた「SOMETHING ON MY MIND 2nd 渋谷系特集」、入手❗️良いです、コレ。まだパラパラっとしか見てないけど、作り手さん達の愛と熱を感じます

SOMETHING ON MY MIND 渋谷系特集、今回もすばらしい。すきなものをすきと伝える熱量がすごい。しなやかにキラーフレーズ乱れ撃ちしていてひれ伏す。 これは正真正銘のディスクガイド、わたしたちを新しい世界へつれていってくれる、暗闇に手を伸ばせといわんばかりに!

買ったよ。情報が多くて読むの大変。嬉しい悲鳴。

Something On My Mindの渋谷系特集面白かった。CDの分析読んで聞いてみたくなったアルバムが沢山載っていたけど、手に入るかなぁ。お見舞い話も初めて知った💭小山田さんと小沢さんの広告で始まって終わり、裏表紙のヘッド博士にYELLOW DANCERが‥
 
渋谷系特集以外にも、いいレコード/CDがいっぱい取り上げられています

タワレコのパイドパイパーハウスで渋谷系特集のZINE「SOMETHING ON MY MIND」を購入。読みたかったんですコレ。今こそ。

ディスクガイドZINE『Something on my mind』、第2号もようやくホホホ座三条大橋店で入手出来ました。渋谷系の特集だけどコレクターズも2枚+α掲載されてるのが嬉しい!

SOMETHING ON MY MIND を買う。コーネリアスなどの昔の広告が掲載されていて嬉し懐かし。フィリップスのインタビューも良かった。小山田さんお気に入りのPEPE(小さいアコギ)はフィリップスからのお見舞いの手みやげだった!など、読み所満載。ヘッド博士な裏表紙もグッド!

★「something on my mind」 nice musicが載ってて嬉しい!渋谷系の隠れた名盤って書いてある¨̮♡︎

『SOMETHING~』のフィリップス・インタヴューは「結成当初はジェットセットとかネオモッズのコピーをやってた」「ロリポップ・ソニックと繋げてくれたのはシンク・カーネーション」「ネオGSからも影響を受けた」等々貴重な証言が満載。メイベルズもこうした新しい胎動の渦中にいたんだね!

ミッシングリンクが見つかった!照井葉風氏 @flippersblog 編集『SOMETHING ON MY MIND』第2号(渋谷系特集)掲載フィリップス・インタヴューは創刊号のサニーデイ特集に続くヒット。メイベルズとはモッズシーンとネオアコシーンを繋ぐ存在という点で共通している

「SOMETHING ON MY MIND」の第2号を購入。前号もかなり良かったけど今回も引き込まれる内容。

「SOMETHING ON MY MIND」購入しました。/当時手探りで聴きまくった思い出のディスク達に、ソッと優しく先輩方が余談や解説を話してくれているような...学生の時そんな人が周りに居てくれたなら捻くれないで済んでたな..と私の胸のイガイガも癒す愛に溢れたZINEでした!

 2010年代のディスクガイドには、サチモス・セロ・ネバヤン・ヨギー・シャムキャッツなども、ちゃんと取り上げられていて。過去だけではなく現在でも著者さんと手を取り合えるZINEです。 *タワレコ渋谷にて購入

「SOMITHING ON MY MIND」渋谷系特集をパラパラと読み進めている。ディスクガイド見て、CRUE-Lの「BLOW-UP」が無いとか、Favourite Marineは「Flowers Broom」じゃないのかとか、モヤモヤするのが既にオッサン。

something on my mind 渋谷系特集を。おーー!すごいすごい!完璧なディスコグラフィーですよ。こうやってもらえると聴いてないものも沢山あって、探索する意欲がモリモリ湧いてくる!

渋谷系特集本。 裏のジャケを見て即購入。 この特集神っている........。 これヤバすぎるでしょ!!!

SOMETHING ON MY MIND 最新号が入荷しました。 東京方面ではめちゃくちゃ売れているそうで、京都ではあまり売っていない音楽系ZINEです。こちらの第2号は渋谷系大特集。内容充実、必見本です!

表紙から感じる印象と違わず、インタビュー含めすべてのページがスルッと読める内容でした。

元ネタというか発掘されたモノのほうに興味がいっちゃってたから、それほど渋谷系って聴いて無いんだよなあと思ってたけど結構聴いてるな〜。渋谷系特集のジン、SOMETHING ON MY MIND 今回もとても楽しめる内容ですね。

東京方面で爆売れ中というウワサの音楽ZINE、第2号は渋谷系大特集号。(第1号のサニーデイ特集号は売切とのこと)フルカラー35ページ、この内容のアツさ充実っぷりで500円とは!
 
Something On My Mind渋谷系特集はスパイラルライフとかスーパーカーも取り上げてるのがよかった。

新宿のブックユニオンで、照井葉風さんのZINE『SOMETHING ON MY MIND』2号目を購入。 今回は渋谷系ディスクガイド。知ってたつもりの街にもこんな通りや建築がある(あった)んだって改めて知るワクワクと、街は絶えず動いてると教えてくれる地図を受け取ったような気分。

「Something On My Mind」読み終えた結果…中古でCD買い漁りました😅当時洋楽ドハマり期なので意外と持ってなかった。全て1枚100〜200円です

ミニコミ『SOMETHING ON MY MIND』渋谷系特集を購入。ディスクユニオン店頭のみで売ってるとのこと。フィリップスとインタビューや、日本のシューゲイザー特集も併録。ナイス・ミュージック入ってるのが嬉しいな。

ディスクユニオンでSOMETHING ON MY MIND2号目渋谷系特集を購入。サニーデイ特集に引き続きおもろい。あの時代を検証するみたいなものではなく自分の語りたい音楽を並べてたら渋谷系が浮かんできたというようなカジュアルな音楽駄話ディスクガイドというつくりが最高なZINE。

職場の子がぜひ読んで下さい!と貸してくれた。 掲載されているアーチスト9割はわかる、8割はCDもってた、7割はライブも行った! 完全に渋谷系だったんだな〜

先日渋谷にて購入のSOMETHING ON MY MIND 渋谷系特集と裏表紙に惹かれて購入。まえがきにシャムキャッツ『Friends Again』花草!インタビュー、ディスクガイドに小山田さん入院エピソード!私の好きなものが詰まっていました。 作成者さんありがとうございます。

どうしても渋谷で買いたくて、思いつきで群馬→渋谷。 渋谷で見る小沢くんのポップや看板は何だか神々しい。 渋谷系を特集した貴重なZINE(something on my mind)も手に入って、明日は読書三昧!

パイドパイパーでSOMETHING ON MY MINDも買えたので渋谷最高と言わざるを得ない。

ZINEを再びココ池さんで購入〜 知らないことはまだまだ沢山あるなあ

パイドパイパーハウスでSOMETHING ON MY MIND購入 今回は、渋谷系特集💕 今のドンキのところがHMVで、クアトロにWAVEがあって、ハンズの向かいにZESTがあって・・・ フリッパーズ、オリラブ、ピチカート、ブリッジ・・・ 30年近くたった今でも聴いている

昨日、名古屋からお越しくださったドリーミー刑事さんがこちらをくださって感激&感謝。このジン読みたかったんですよ〜。昨日の打ち上げでは曽我部くん、澤部くん、台風クラブの石塚くんたちもこれを見てワイワイ! 私もこういうのに書きたいな。こういうの作りたいな。
この『SOMETHING ON MY MIND』は基本的にディスクガイドがメインなんだけど、何がいいって渋谷系の流れの上においてもおかしくない2000年代の作品もちゃんととりあげているところ。体系的にしっかり見つめているのが頼もしい。全ての歴史は連鎖しているのだものね。
あと、コレクターズが『UFO CLUV』(ジャケにサイン入り!)の他、小西さんがプロデュースした『Number.5』がちゃんと掲載されているのとコラムまで載っているのが嬉しいなー。コレクターズは今こそこういう文脈でちゃんと紹介されてほしいもの!

渋谷系、ジャパニーズネオアコ、ギターポップ、シューゲイザー、2010年代のディスクガイド等。フリッパーズと同期のフィリップスのインタビューも面白かった!!

SOMETHING ON MY MIND 渋谷系特集 読了。 すべてカラーで感動。 家に帰って持っているCDを探してしまった。 ディスクレビューが想いがこもっている。今興味を持ち始めている人達にもいいと思った。明日は会社でもう一度じっくり読む!! 保存用にもう一冊欲しい。

パイドパイパーに行って渋谷系特集のSOMETHING ON MY MIND購入 裏はヘッド博士調だし最後のページは天気読みの広告だしこれは2冊買った方が良かったやつかも… 渋谷系から少し外れたアーティストが載ってるのも良い プリスクールとか懐かしい
-----------------------------------------------------------


【販売先】※タイミング次第で売り切れの際はご了承ください
渋谷:タワーレコード5階パイドパイパ−ハウス
 https://twitter.com/piedpiperhouse

新宿:ブックユニオン
 https://twitter.com/bookunionshinju

新宿:ディスクユニオン 日本のロック・インディーズ館
 https://twitter.com/diskunionBF

池袋:ココナッツディスク(売り切れ!)
 https://twitter.com/c_c_n_d_ikb

群馬:高崎セプテンバーレコード(売り切れ!)
 https://twitter.com/SeptemberRecord

奈良:ジャンゴレコード
 https://twitter.com/djangorecords

京都:100000tアローントコ(売り切れ!)
 https://twitter.com/100000t_A

福岡:グルーヴィン福岡店(売り切れ!)
 https://twitter.com/GROOVIN_FUKUOKA


【通販】
ツイッターで声かけていただければ対応します。
https://twitter.com/flippersblog



◆第1弾「サニーデイ・サービス特集 / 90'sフォーキー&シティポップディスクガイド」(紙面版は完売しました)



※おかげさまでこちらは、紙版は完売しており入手いただけません。以下のデータ版でお読みください。

販売いただいていたレコード店には未だに、この第1弾の問い合わせがあったりするそうでしたので、PCやスマホ、タブレットで読めるように「note(ノート)」というサイトで本文全てを販売しております。ディスクガイドのジャケット写真などは残念ながら載せていないのですが、文字数が圧倒的に多いので読み応えはあると思います。

ちなみに、2016年8月、作ったばかりのZINEは世に出す前に事前に曽我部さんにもお渡ししていました。大変ありがたいことに「読み応えがあった」という感想もいただきました。

https://twitter.com/keiichisokabe/status/769767429937377280


「SOMETHING ON MY MIND 第1弾 〜サニーデイ・サービス特集」は以下から購入可能です。
https://note.mu/something_omm

ちなみに、「note」というのは、株式会社ピースオブケイクという会社が運営しているサービスで、くるり、Awesome City Club、ホリエモン、はあちゅうなども自身のコンテンツや情報を無料で発信したり、販売したりしているサイトです。ブログやメルマガ感覚の文章が中心で、音楽や写真、漫画などを有名無名関わらず取り扱っています。

「ノート」というのが一つの記事のようなもので、複数の「ノート」をまとめたものが「マガジン」になります。「サニーデイ・サービス特集」は文字数が多すぎたので、便宜上4つのノートに分けてますが、1つの「マガジン」を購入いただければ済みます。僕の場合は一つの「ノート」を100円に設定していますので4つ買って400円になり、マガジンも同じ400円に設定していますので、どちらを買っても値段は一緒です。ご安心ください。

購入するには、まず無料の会員登録(メールアドレスの登録か、Twitter、Facebookとの連携)をしていただきます。

その後で、クレジットカードでお支払いいただくか、携帯電話会社(キャリア決済)を通じての請求に含めるか、いずれかを選ぶことができます。携帯電話の請求と一緒にする場合は、自身の携帯会社のIDとパスワードをあらかじめ用意しておくと便利です。(例;My SoftBankにログインする時のIDとパスワード)

コンテンツ内容は以下リンク先に記載してあります。ノート1〜4のうち、1は無料で読める文章を多めに用意してますので、まずは無料部分だけでもお読みいただければと思います。さらに紙版には載せてない文章も追記してますので、紙版を買った人も少しだけ楽しめるようにしておきました〜。

https://note.mu/something_omm

サニーデイ・サービスの書籍「青春狂走曲」について

(画像引用元:stand-books.com)

インタビューでの発言と作品に一貫性があるアーティストは正直というか、分かりやすいというか、音楽に向き合う姿勢が誠実で信頼出来るように思えます。

ただ、個人のドキュメンタリー性を「売り」にするようなアーティストや露骨に反映された作品は苦手です。かと言って初期のキリンジのようにファンタジー過ぎても最初は楽しめるものの、意外とすぐに飽きてしまうものです(個人の嗜好の違いはあるとは思いますが)。

その点、サニーデイ・サービスはドキュメンタリー性を作品に込めつつも、リスナー個人個人の思いを反映させて楽しむことも出来るアート性もあり、そのバランスがバンドの最大の魅力なのだと思います。

曽我部恵一、田中貴、丸山晴茂、そしてバンド自体のドキュメンタリーの部分を具体的に知ることが出来るのが、書籍「青春狂走曲」です。 もしこれまで、バンドや作品、人生に対する彼らの思いを知らずに音楽だけを楽しんでいた方であれば、これを読むことで新たな思い入れを持ってサニーデイや曽我部(ソロ作含む)の音楽をさらに深く楽しむことが出来ます。

こんなバンドはなかなかいないし、こんな本もなかなかありません。

結成時から解散まで、そして再結成後。その時々の事を、当時のインタビューと現在の視点からメンバー3人とデザイナーの小田島等さんが語った内容を読むことが出来ます。

インタビューをし、本文を書いているのは音楽ライター北沢夏音さん。北沢さんは、1990年頃の大人に心を開かなかった若き日のフリッパーズ・ギターの2人とも信頼関係を築き、フリッパーズの活躍から解散、渋谷系全盛期のソロ活動を、媒体として、友人として近くで見てきた人です。

そんな人が、フリッパーズのすぐ後を追って出て来た、最初のフリッパーズ・チルドレンと呼べるサニーデイ・サービスというバンドに何かを感じて、20年以上に渡って支持をしてきたのです。 これ以上にサニーデイの書籍を創るのにふさわしい人はいないように思えますし、説得力が違います。

 

ご協力のお願い

久しぶりに更新したブログ記事がお願いごとになってしまいますがご了承ください。Twitterの方ではお伝えしておりましたが、今年の夏、自費で作った冊子が大変好評でした。

もともとは、「ポップの塊のような曲で爽やかな感じなのに内面はロックで大人をバカにしたような態度でなんて面白い2人組なんだ! いつかフリッパーズの本を書いてみたいな〜」と漠然と高校生の頃から思っていたはずなのに、気がついたら、それがサニーデイ・サービスに置き換わっていました。たしか、2011年東日本大震災の直前くらいにはサニーデイの本を作る決心が固まっていたはずです。

時間とお金はかかりましたがなんとか今年の夏に冊子「SOMETHING ON MY MIND」は完成しました。幸運にもたまたまサニーデイの新譜「DANCE TO YOU」のリリースタイミングと重なり、さらにタワーレコード渋谷に期間限定でオープンした「パイドパイパーハウス」と連動することができ、適切な人の手元に届けられたかと思います。

ただ、クラウドファンディングの説明ページにも記載した通り、個人出版ですと数に限界があり、ほんの一部の人にしか届きませんでした。自分の作った冊子は思ったよりも好評でしたので、もっと多くの人に届けて個人の音楽ライフに刺激を与えたり、新しい音楽と出会うきっかけを作ったり、当時の思い出に浸っていただいてり出来ると思い今回クラウドファンディングで出資を募ることにいたしました。

CAMPFIREのプロジェクトページ
https://camp-fire.jp/projects/view/11706



クラウドファンディング自体は、まだ歴史の浅い手法ですので簡単に説明させていただきます。

クラウドファンディングとは、インターネット上の群衆(クラウド)から、資金(ファンド)を集める(投資を受ける)ことが簡単に出来るサービスで、複数の会社がサービスを提供しています。

何かを実現したいけど元手資金がない人(プロジェクトオーナー、今回は僕です)は不特定多数の方から少額の資金を募ることが出来ます。出資した方(パトロン)は御礼として「リターンを得ることができます。リターンはお金や金券、一般的な商品などではなく、その資金から実行されたプロジェクトオーナーでなければ提供出来ないものに限ります(例、制作物、イベント、ノウハウなど)。

この度、例の冊子の追加印刷(重版)費用を集めるために利用します。

もし共感なり応援してあげてもいいと思いましたら、今回利用することにした「キャンプファイアー」に登録をして、出資をしていただけないでしょうか?

出資の流れとしては以下になります。
少しだけお手間をかけてしまい恐縮ですがよろしくお願いします。


1.  メールアドレスで新規登録、またはフェイスブックかツイッターのアカウントでログイン

2.  ログイン完了後、プロジェクト内容を読んでいただき賛同いただける場合は「リターン」を指定してください。※今回のリターンは3,000円の出資に対する1種類だけになります。


3.  出資のお支払いは、クレジットカードかコンビニ払い、銀行振り込みなどに対応しています。

※目標金額を達成しなかった場合は全額返金(決済されません)となります
※個人情報は目標達成するまではプロジェクトオーナーには公開されません

以下のURLから今回のプロジェクトの詳細を確認していただき、賛同、共感があり応援してあげてもいいかな、と思いましたらぜひ出資をお願いします。

CAMPFIREのプロジェクトページ
https://camp-fire.jp/projects/view/11706


フリッパーズブログ管理人Twitter
https://twitter.com/flippersblog

フリッパーズを題材にした小説


「ドルフィン・ソングを救え!」というフリッパーズの二人を題材にした小説が出たというのは知っていたのですが特に読んでみたいという気も起こらないでいました。

2015年末、新宿のタワーレコードに行くと同じ作家が書いた「さよなら小沢健二」という何とも刺激的なタイトルの本も「ドルフィンソング」の隣に平積みにされていました。コラム集ということで色々なテーマの文章が細かくまとめられているので、年末年始の帰省の新幹線の中で読むのにちょうどいいかな〜とパラパラめくると、サニーデイ・サービスの「若者たち」を褒めている記事もあったり、自分が高校2年の時に初めて聴いたスミスの「RANK」を紹介していたり、似たようなものを聴いていることで親近感を覚えて、ドルフィンソングと合わせて2冊購入しました。

小沢健二の歌詞に対する深すぎる洞察を読む事ができ、高校生の頃のように歌詞カードをじっくり読みながらCDを聞き返したくなりました。そんなきっかけが欲しい人にはオススメの1冊と言えるでしょう。

題材から問題作だろうと予想した「ドルフィンソング」の方は、フリッパーズやオザケンの歌詞だけでなく、小沢と小山田のインタビューでの発言や、サニーデイ、岡村ちゃんの歌詞をサンプリングして構築された文章でした。

よく知っている歌詞が小説の本文に細かく織り交ぜられていて、いびつさも感じて違和感があったのは確かですが、文章を読むと同時にその文章のメロディが頭に浮かんでしまうのは、音楽好きには少しだけ楽しかったです。

フリッパーズに対する思い入れや、願望、洞察の深さ、妄想、オマージュ(ユーモアも忘れず)が詰まった本ですので、こちらもまた久しぶりにフリッパーズをじっくり聴きたくなった1冊でした。


さらに、この日の午後に「DENKI GROOVE THE MOVIE?」を見た後も久しぶりに電気を聴きたくなってしまい、しばらくはサブカルクソ野郎の入り口に立っていた中学〜高校時代に戻ってしまいそうです。

フリッパーズブログ管理人Twitter
https://twitter.com/flippersblog


ヘッド博士と合わせて聴きたい90年代の名作


フリッパーズが3枚目のアルバム「ヘッド博士」をリリースした時期と同じ1991年の夏にインディー盤をリリースした「ヴィーナスペーター」というバンドがいます(いました)。

ヴォーカルの沖野俊太郎は、フリッパーズ結成前の小山田と「ビロード(velludo)」というユニットをやっていた友人同士だった人物でもあり、ヴィーナスペーターとしては1992年の9月にその小山田が設立したレーベル「トラットリア」からメジャーデビューアルバムをリリースしています。

そのアルバム「スペースドライヴァー」の内容はとても素晴らしく、当時のイギリスのマッドチェスターとシューゲイザーの養分を相当含んだギターロック/ポップに仕上がっています。全曲英詩で、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーのように歌う沖野のヴォーカルとその楽曲のセンスの良さから、当時のイギリスのバンドのように聴けました。

あの頃のイギリスのロックに呼応した日本のロック名盤として、フリッパーズのヘッド博士と並ぶ名盤ですので、ぜひ中古で見かけた際は購入してじっくり聴いていただければと思います。(マイブラや、ライド、スクリーマデリカなどが好きな人は是非! シューゲイザーのようにギターが中心の楽曲なので、ある意味、ヘッド博士よりも時代の風化が少なく感じられて、今でも普遍的な魅力を維持出来ているように思います)

代表曲の「Every Planets Son」

2006年、再結成後の「Hands」も相当格好いいです


その後、バンドは1993年にアルバム「ビッグサッドテーブル」をリリースして解散してしまいます。日本語詞に切り替えたこのアルバムは、当時の同世代のイギリスのバンドの多くが、1960年代後半から1970年代のブルースロックやハードロック、ファンクの音を取り入れてよりグルーヴ感のあるギターロックを目指すようになっていたのと同じような方向に進んでいるように感じましたが、実際には実力が伴わず、理想を実現出来ていない不完全燃焼な印象が拭えない佳作でした。

ただし、同世代のバンドがそういった作品をリリースしていたのが1994年~1996年あたりだったことから考えると、彼らよりも早く同じ方向に進んでいたということで、やはりセンスの良さを感じさせられます。素人ながら、後から振り返って惜しかったな~と思ったものです。。。

そんなヴィーナスペーターのヴォーカルの沖野俊太郎が15年ぶりにアルバム「F-A-R」をリリースして話題になっています。

また、ナタリーでは、それを記念して沖野と小山田の対談企画を組んでいるのですが、その内容が二人の出会いからフリッパーズの頃の話、フリッパーズへの思い、当時の心情などが語られていて個人的にはとても興奮して読める内容でした。

ちなみに以下の公式アカウントのツイートをリツイートすると、小山田リミックス曲の試聴が出来るURLをもらえるそうです!


ナタリー:沖野俊太郎×小山田圭吾